中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増える中、北京にある日本大使館が現地の企業などを対象に説明会を開きました。
説明会には現地の日本企業の担当者ら50人余りが参加し、まず大使館側から患者の発生状況や予防対策などについて説明がありました。
参加者からは「2003年のSARSと比べ、今回の肺炎の症状はどの程度重いのか」といった質問や「不安な症状が出たらどの病院に行けばよいかなど、丁寧に情報発信をしてほしい」といった要望が出ていました。
説明会に参加した食品メーカーの担当者は「どのように対応していくか、社内でも検討を開始している。SARSの時を経験した社員もいるので、そうした人の話も聞きながら、対応していきたい」と話していました。
また、電機メーカーの担当者は「武漢出身の中国人社員もいて『春節』の休暇に合わせて、帰省している。そうした社員を休暇明けにすぐ出社させてよいかどうかなど、さまざまな検討を行っている」と話していました。
日本大使館の岡田勝領事部長は「今回は中国政府も、積極的に情報を発信している。われわれもそうした情報をもとにスピード感を持って現地の日本人向けに情報を発信していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB