アメリカの航空機大手ボーイングは、開発中の大型旅客機777X型機の初めてのテスト飛行を行いました。
ボーイングの777Xは、現在、多くの航空会社で使われている777型機の改良型で、2基のエンジンを備えた座席数が400を超える大型旅客機です。25日午前、ワシントン州シアトル郊外の空港から飛び立った777Xは4時間ほど飛行して試験を行ったあと無事着陸しました。
新型機は、金属製だった主翼を炭素を含む特殊な素材に変更して機体を軽量化し、燃費の向上によって航続距離を延ばしたのが大きな特徴です。日本の全日空が20機を発注するなど世界で350機以上の注文を受けていますが、当初、去年からを予定していた機体の引き渡しは試験中のトラブルなどから来年初めにずれ込む見通しです。
ボーイングは2度の墜落事故を起こした主力機種の737MAXの運航中止が続いていることから、今月からは生産停止を余儀なくされ、関係企業ではすでに従業員の一時解雇に踏み切るところも出ています。ボーイングは737MAXの運航再開が認められるのは早くてもことし半ばという見方を示していますが、厳しい経営が続いています。
-- NHK NEWS WEB