中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、中国の保健当局は、患者が688人増え1975人となったと発表しました。死亡した人も15人増えて56人に上り、感染拡大が収まらない事態が浮き彫りとなっています。
中国の保健当局 国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が25日、688人増えて患者の数はチベット自治区を除く全国30の省や市などで1975人になったと発表しました。
患者のうち症状の重い人は324人に上っているということです。
また死亡した人は、感染の拡大が最も深刻な武漢を含む湖北省で13人増えて52人になったほか、河北省と黒竜江省に加えて上海と河南省でも25日、それぞれ1人確認され、中国国内の死者は合わせて56人となりました。
感染が拡大し続ける中、中国共産党の最高指導部は25日、この問題をめぐる直属の対策チームを設け、湖北省など状況が深刻な地域に党の幹部を派遣するなど、対策に乗り出すことを決めました。
また、感染者が急増する事態を受けて、中国の旅行会社は、中国政府からの要請で日本を含む海外への団体旅行を27日から当面中止することになりました。
中国政府は感染拡大の防止は可能だと強調していましたが、患者の数は日を追うごとに増加し、感染拡大が収まらない事態が浮き彫りとなっています。
-- NHK NEWS WEB