去年10月の豪雨で被害を受けた千葉県の中部を走る「小湊鐵道」は、復旧作業が終わり27日、およそ3か月ぶりに全線で運転を再開しました。
千葉県の市原市と大多喜町の39.1キロを結ぶ小湊鐵道は、去年10月の豪雨で線路に土砂が流れ込むなどの被害を受け、最も被害が大きかった養老渓谷駅と上総中野駅の間で運転できない状態が続いていました。
復旧作業が終わり、先週の金曜日から26日にかけて行った試運転で安全が確認できたとして、27日朝の始発から全線で運転が再開されました。
下りの終点の上総中野駅には午前7時20分すぎ、3か月ぶりに列車が姿を見せ、利用客の60代の女性は「ようやく再開してくれました。便利になってよかった」と話していました。
ボランティアで沿線の環境整備に協力している松本靖彦さんは「この日を待ち望んでいました。まもなく菜の花が咲くので、花の世話をして盛り上げていきたいです」と話していました。
小湊鐵道鉄道部の廣瀬英一部長は「会社が始まって以来の被害で復旧には苦労しました。地元の人や利用者には大変な不便をおかけしましたが、再開で少し気が休まります」と話していました。
-- NHK NEWS WEB