去年9月、神戸市で大型トラックが車などに次々と衝突し9人が死傷した事故で、警察は整備を怠ったトラックのブレーキが効かなくなり事故が起きたとして、運転手が勤務していた熊本県の運送会社の所長ら2人を業務上過失致死傷の疑いで逮捕しました。
去年9月、神戸市灘区の坂道を下ってきた大型トラックが車6台に次々と衝突したあと道路脇の川に転落し、この事故で運転していた福岡県糸島市の宗由紀人さん(57)が死亡したほか、歩行者など8人が重軽傷を負いました。
警察は29日、整備を怠ったトラックのブレーキが効かなくなった結果、事故が起きたとして、運転手が勤務していた熊本県玉名市の運送会社、「サンサービス九州営業所」の所長、樺英二容疑者(63)ら2人を業務上過失致死傷の疑いで逮捕するとともに、会社の事務所や大阪の本社を捜索しました。
捜査関係者によりますと、トラックはブレーキが効かない状態のまま数キロにわたって坂道を下っていたとみられ、事故の前には運転手が会社の上司にブレーキの不調を訴えていたということで、警察は安全管理の実態を詳しく調べることにしています。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB