アメリカの電気自動車メーカーのテスラは29日、去年10月から先月までの販売台数が3か月間としては過去最高の11万台余りになったことを明らかにしました。ことしは年間の販売台数が初めて50万台を超える見通しだとしています。
発表によりますと、去年10月から先月までの3か月間の売り上げは前の年の同じ時期に比べて2%多い73億ドル、日本円でおよそ8000億円でした。
また、販売台数は前の年の同じ時期の9万台から11万2000台あまりに大幅に増え、これまでで最も多くなりました。
テスラはモデル3と呼ばれる比較的安い価格の車種に加え、ことし、SUV=多目的スポーツ車のモデルYの生産に乗り出します。
生産は中国・上海にある工場に加え、ヨーロッパ向けにドイツのベルリンでも年内に始める予定で、これにアメリカ・カリフォルニア州の工場を合わせ、ことしの販売台数は初めて年間で50万台を超える見通しだということです。
前回の決算発表以降、好調な業績を背景にテスラの株価はわずか3か月でほぼ2倍に急上昇していて、株価に発行済みの株式数をかけた「時価総額」は今月、自動車メーカーとしては、日本のトヨタ自動車に次いで世界2位となっています。
-- NHK NEWS WEB