がん治療の研究を、誰でも参加しやすい形で寄付を集めて支援しようという「delete C」(デリート・シー)と呼ばれるイベントが東京で開かれ、研究者たちに寄付金などが送られました。
NPO法人によるこの取り組みは、参加する企業や団体がそれぞれのブランド名などから、英語で「がん」の頭文字にあたる「C」の文字を消したものを販売して、その売り上げの一部をがん治療の先進的な研究に寄付するものです。
去年2月に始まってからこれまでにおよそ50の企業や団体が参加しており、1日に東京で開かれたイベントでは、支援する4つの研究が発表されました。
支援が決まった研究は、「子宮けいがん」の手術後の患者への負担を和らげるための研究や、「小児がん」の患者の遺伝子を解析することで効果的な治療につなげる研究などで、それぞれの研究者に寄付金などが送られました。
NPO法人では今後も多くの企業や団体、個人に参加を募ってがん治療の研究を支援することにしており、代表理事で自身もがん患者の中島ナオさんは、「このプロジェクトをがんが治せる病気になる、その日まで続けていきたいという思いです。どうぞ応援してください」と呼びかけていました。
-- NHK NEWS WEB