新型のコロナウイルスの感染拡大の影響で、中国の春節に合わせた連休中の大手デパート各社の外国人旅行者への売り上げが去年に比べて5%から15%の大幅な落ち込みになりました。
大手デパート5社は中国の春節にあわせた連休中の先月24日から30日までの7日間の外国人旅行者への「免税売り上げ」を発表しました。
去年の春節の連休中と比べて、そごう・西武がおよそ15%、高島屋が14.7%、三越伊勢丹と、阪急阪神百貨店の都心の店舗がおよそ10%、大丸松坂屋百貨店がおよそ5%それぞれ減少しました。
各社とも新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の旅行会社が中国政府の要請を受けて先月27日から日本などへの団体旅行を中止したことが影響したとしています。
これに加えて、暖冬で衣料品の販売が振るわなかったため先月、1か月間の全体の売り上げも減少しました。
大丸や松坂屋を展開するJ.フロントリテイリングが5.5%、そごう・西武が3.6%、三越伊勢丹が3.5%、高島屋が2.7%、阪急阪神百貨店が1.8%それぞれ前の年の同じ月より減りました。
三越伊勢丹ホールディングスの担当者は「新型のコロナウイルスの感染拡大が続けば国内の消費マインドも下がることは間違いない。状況を注視したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB