中国での新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、大手鉄道各社では駅員などにマスクを着用させるなど業界的には異例とも言える対応に乗り出しています。
鉄道各社によりますと、駅員が接客する際は表情が見えないことや声が聞き取りにくい場合があることなどからマスクをしないのが慣例になっているということです。
今回の新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、首都圏のほとんどの鉄道会社が駅員や運転士などの乗務員にマスクの着用を推奨・指示する、業界としては異例とも言える対応をとっています。
このうち羽田空港と都心を結ぶ京浜急行は羽田空港をはじめ、多くの人が利用する品川駅と横浜駅で勤務するすべての駅員に対して、マスクの着用を義務づけたほか、そのほかの駅の駅員に対してもマスクの着用を推奨しているということです。
品川駅ではすべての駅員がマスクをして、アナウンスや乗客への乗り換え案内など対応にあたっていました。また会社によりますとマスク着用の義務づけは今回が初めてだと言うことで、品川駅には駅員がマスクを着用している事を利用者に知らせる貼り紙が窓口に貼られていました。
さらにこの会社では全社員に対して手洗い・うがいの徹底を指示しているほか、駅の事務室などにはアルコールで除菌できるシートなども置いているということです。
京浜急行広報部の関根拓郎報道担当者は「駅員は多くの人と接するので、感染を拡大させないためにまずは自分たちが予防策を徹底していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB