週明け3日のニューヨーク株式市場は、先週末に大きく値下がりした銘柄を買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は値上がりしました。ただ、新型コロナウイルスの影響で世界的な需要が減るとして原油価格の下落が続いていることから、ダウ平均株価の値上がり幅は限られたものになりました。
週明け3日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて143ドル78セント高い2万8399ドル81セントでした。
ダウ平均株価は、新型コロナウイルスが世界経済に与える影響を懸念して先週末に600ドルを超える大幅な値下がりを記録したことから、週明けは買い戻しの動きが優勢で、値上がり幅は一時370ドルを超えました。
ただ、中国をはじめ世界的な需要が落ち込むという見方から、原油価格が下落を続けているのに伴って、エネルギー関連株が大きく値下がりし、全体の値上がり幅は限られたものになりました。
3日のニューヨーク原油市場では、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格が、去年1月以来、1バレル=50ドルを割り込みました。
市場関係者は「600ドル下げたあとに300ドル程度値上がりする、いわゆる『半値戻し』の動きだったが、原油価格の値下がりが相場の重しになった。新型コロナウイルスの影響で先行きに対する不透明感は依然強いと言える」と話しています。
-- NHK NEWS WEB