つくばエクスプレスの男性運転士が、首都圏のJR線でICカードを悪用して、いわゆるキセル乗車を50回以上繰り返していたとして、解雇されました。
キセル乗車を行っていたのは、東京と茨城県のつくば市を結ぶ、つくばエクスプレスの20代の男性運転士です。
つくばエクスプレスによりますと、この運転士は、おととしから去年1月にかけて、首都圏のJR各線で、2枚のICカードを悪用して、50回から60回にわたって適正な運賃を支払わない、いわゆるキセル乗車を繰り返していたということです。
去年1月に東京のJR北千住駅で、ICカードに不審な点があることに気付いた駅員が確認したところ、埼玉県内の駅と往復する1050円分のキセル乗車がわかりました。
会社に対し運転士は、「趣味のJRの鉄道写真の撮影に訪れるため、キセル乗車を繰り返した。友人との交際費がかさんでいたためで、反省している」と話しているということです。
つくばエクスプレスは17日付けで運転士を諭旨解雇の処分にしました。
つくばエクスプレスは「鉄道業に従事する者としてあるまじき行為で、失われた信頼を取り戻すため、全社員一丸となって再発防止に取り組みます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB