5日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの影響は限定的だとして懸念が和らいだことなどから、ダウ平均株価は大幅に値上がりし、2万9000ドルを回復しました。
5日のニューヨーク株式市場は、朝方発表された民間の経済指標の調査内容や、貿易赤字の縮小を受け、アメリカ経済の先行きに対する安心感が広がり、ダウ平均株価は値上がりしました。
新型のコロナウイルスに対する懸念も和らいだとして、午後に入って値上がり幅が拡大し、終値は、前の日に比べて483ドル22セント高い2万9290ドル85セントでした。
値上がり幅はことし最大で、先月23日以来、終値で2万9000ドル台を回復しました。
新型のコロナウイルスの影響から、ダウ平均株価は先週金曜日に600ドルを超える大幅な下落を記録しましたが、火曜日までの週明けの2日間で値下がりした分を取り戻し、さらに上昇した形です。
IT関連株の多いナスダック指数は、2日続けて最高値を更新しています。
市場関係者は、「新型のコロナウイルスに対する警戒感は依然あるが、アメリカ経済そのものは順調に拡大していくという見方から、再び強気の相場に変わりつつある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB