韓国の裁判所は、去年経営が破綻した韓国大手の海運会社「ハンジン海運」の破産を宣告し、今後1万人規模の失業者が出るとの見方もあることから、韓国政府は失業者の再就職などに向けた支援を行っていく方針です。
韓国大手の海運会社「ハンジン海運」は、去年8月に経営が破綻し、再生手続きを進めてきましたが、ソウル中央地方裁判所は17日、「事業を継続するより清算したほうが価値が高いと判断する」として、破産を宣告しました。
1977年に創業したハンジン海運は、韓国の海運最大手で、一時は世界のコンテナ船市場で10位以内に入っていました。
ハンジン海運側は今のところコメントは出していませんが、韓国のメディアは、破産に至った原因について、世界的な海運業の不振に加え、ハンジン海運が通常よりも高く船をチャーターするなど、経営上の判断ミスもあったと伝えています。
韓国では、今回の破産によって、関連する企業も含め1万人規模の失業者が出るとの見方もあり、韓国政府は取引先などへの融資を行い、さらなる企業の破産を防ぐほか、失業者の再就職などに向けた支援を行っていく方針です。
-- NHK NEWS WEB