新型コロナウイルスの感染が拡大する中、マスクを製造する会社では注文が殺到し、生産が追いつかないところも出ています。
神奈川県中井町にあるマスク製造会社の工場では、感染が広がり始めた先月の中旬以降、ふだんの数十倍の注文が寄せられているということです。
この会社では、主に医療機関などに高品質のマスクを販売していますが、最近は海外に輸出するという商社などからも注文が相次ぐようになりました。
工場ではほぼ24時間態勢で機械をフル稼働させ、通常の2倍から3倍のペースで生産にあたっていますが、すべての注文に対応することができないほどだということです。
会社の堀口展也副社長は「もともと冬場から春先まではマスクの需要が多く、生産が間に合わない状態だ」と話していました。
一方、マスクがインターネットのサイトなどを通じて高い値段で転売されるケースが相次いでいて、この会社のマスクも通常の2倍から3倍の値段で出品されているのが確認されています。
堀口副社長は「初めて取り引きする相手はお断りをする場合もあり、転売には注意している。本当に必要としているユーザーに届けられるようにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB