大手生命保険会社、明治安田生命の根岸秋男社長は、3年前に顧問として採用した文部科学省の人事課のOBが組織的な天下りを仲介していた問題について、「残念としか言いようがない」と述べました。
この問題は文部科学省の人事課OBの嶋貫和男氏が組織的な天下りを仲介していたもので、文部科学省は官僚の天下りのあっせんを禁じた国家公務員法違反の疑いがある事案を中心に調査を進めています。
これについて、明治安田生命の根岸社長は、17日の記者会見で嶋貫氏を顧問として採用したことを認めたうえで、「会社としては法令にのっとって適切に対応してきた。今は残念としか言いようがない」と述べました。
また、嶋貫氏が1か月に2日程度の出勤で明治安田生命からおよそ1000万円の年収を受け取っていたことをみずから明らかにしたことについて、根岸社長は「法人営業全般について指導や助言を受けていたが、報酬に見合うものだった」述べ、高額報酬という指摘に反論しました。
明治安田生命は3年前の平成26年1月に嶋貫氏を採用し、現在は退任したとしていますが、退任した時期については「個人情報のため回答できない」と説明しています。
-- NHK NEWS WEB