巧妙な偽のメールを送りつけるため対策が難しく、最近、問題となっているコンピューターウイルス「Emotet」について、これまでにおよそ3200の企業や団体などがこのウイルスに感染していたことが専門機関の調査で分かりました。
「Emotet」は知人や取り引き先を装った巧妙な偽のメールを送りつけ、添付されたファイルを開くと感染するコンピューターウイルスで、感染するとメールの連絡先などが盗み取られます。
サイバーセキュリティーの専門機関「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと、このウイルスによる被害が確認され始めた去年10月からこれまでに、およそ3200の企業や団体などが感染していたことが分かったということです。
「Emotet」は実際に過去にやり取りしたメールを引用して巧妙に偽装されていて、先月には保健所を装って新型コロナウイルスに注意を呼びかける内容の偽メールが確認されるなど、見分けるのが難しいということです。
JPCERTコーディネーションセンターでは、少しでも不審な点を感じた場合にはメールを開かずに送信者の名前やアドレスなどを改めて確認してほしいなどと注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB