茂木外務大臣は日本を訪れているイギリスのラーブ外相と東京都内で会談し、イギリスが先月末にEU=ヨーロッパ連合から離脱したことを受けて、日英の新たな経済連携協定の妥結に向けて、早期の交渉開始を目指すことで一致しました。
イギリスのラーブ外相はEUから離脱して以降、主要閣僚としては初めて海外を歴訪していて、オーストラリアに続いて8日から日本を訪れています。
会談で茂木外務大臣は、イギリスのEUからの合意なき離脱の回避を評価したうえで、「両国の経済的パートナーシップの迅速な構築に向け、できるかぎり早期に交渉を立ち上げたい」と述べました。
そして両外相は2国間の新たな経済連携協定の妥結に向けて、早期の交渉開始を目指すことで一致しました。
また、ラーブ外相は「北朝鮮の核やインド太平洋地域における海洋安全保障の課題など、共通の脅威に両国で立ち向かっていきたい」と述べ、両外相は延期されている外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2の早期開催に向け調整していくことを確認しました。
会談後の記者発表で、茂木大臣は「新たな時代の夜明けを迎えるイギリスと、あらゆる面での連携のさらなる強化を再確認できた」と述べました。
また、ラーブ外相は「われわれは日本企業のイギリスへの投資を大事に思っており、EUとの新たなパートナーシップ関係をつくるうえでも適切に対応していく」と述べました。
このあと、両外相は共同声明を発表し、中国で感染が拡大する新型コロナウイルスについて、「ウイルスを封じ込めるため緊密に協力し、まん延との戦いにおける中国の努力を支持する」としています。
-- NHK NEWS WEB