三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受けた問題で、流出した可能性がある情報の中に研究開発中の防衛装備品に関する取扱注意の情報が含まれていたことがわかり、防衛省が、安全保障上の影響について精査しています。
三菱電機では、会社のネットワークが大規模なサイバー攻撃を受け、政府機関とのやり取りなどの情報が外部に流出した可能性があることが明らかになり、会社は、先月、防衛に関わる機微な情報は流出していないと発表しました。
防衛省によりますと、この問題で、会社から今月になって、流出した可能性がある情報の中に研究開発中の防衛装備品に関する取扱注意の情報が含まれていたと報告があったということです。
この情報は防衛省がおととし、入札のため会社に貸し出した研究開発中の防衛装備品の性能などに関する情報で、会社が、外部と接続された端末に独自に保管していたということです。
防衛省は、装備品の具体的な内容は明らかにできないとしていて、安全保障上の影響について精査しています。
防衛省は「情報保全の徹底を求めていたが誠に遺憾だ」とするコメントを発表しました。
-- NHK NEWS WEB