新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中国で、10日から北京や上海などで企業活動が再開されましたが、日本の自動車メーカーの大半の工場は再開できず、ホンダは、11日広州にある自動車工場の生産再開をさらに延期し17日以降になると発表しました。
ホンダは広州にある自動車工場などについて10日から順次生産を再開していくことを目指していましたが、11日、さらに延期し再開は17日以降になると発表しました。
工場には、10日から管理部門を中心に従業員が出勤していましたが、地方政府からの求めで感染拡大を防ぐ態勢作りなどが必要になったため延期を決めました。
またトヨタ自動車は今月10日以降としていた中国の４つの都市にある工場の再開を今月17日以降にさらに延期するとしています。
日産も今週中の生産再開を目指していた広州と大連にある工場について時期を遅らせ、今月17日から順次生産するとしています。それ以外の湖北省襄陽などの２つの都市にある工場は、さらに再開が遅れる見込みです。
中国の北京や上海などでは10日から企業活動が再開されましたが、このほかの日本の自動車メーカーでも大半の工場が再開できていません。各メーカーとも地方政府からの通達に加えて、従業員が出勤できるかや部品が調達できるかを見極めながら再開の時期を探っていて生産が本格的に再開するには時間がかかる見通しです。
一方、新型のコロナウイルスの感染拡大で国内の自動車の生産にも影響が出始めています。日産は中国からの部品の調達が滞っているため、福岡県にある工場の生産を今月14日と17日に一時的に停止することになりました。
自動車メーカー各社は部品を中国以外から調達することを検討していますが、中国の生産停止が長引けば、国内に影響がさらに広がるおそれがあります。
-- NHK NEWS WEB
