アメリカのトランプ大統領は、大手航空機メーカーボーイングを訪れ、外国に工場を移転した企業がアメリカへ製品を輸入する場合、「重い罰を受けることになる」と述べて、こうした輸入製品には高い税をかける考えを改めて強調しました。
トランプ大統領は17日、ボーイング787型機の新型機の公開に合わせて、南部サウスカロライナ州にあるボーイングの施設を訪れ、製造中の機体などを視察しました。
このあと、トランプ大統領は従業員らを前に演説し、「われわれの貿易のルールを厳しく守らせ、外国にだまされないようにする」と述べ、各国と結んでいる貿易協定をアメリカの国益にかなうよう見直していく考えを示しました。
そのうえで、外国に工場を移転した企業がアメリカへ製品を輸入する場合、「重い罰を受けることになる」と述べ、こうした輸入製品には高い税をかける考えを改めて強調しました。
トランプ大統領はこれまでも、国外に移転した工場から輸入される製品に35%の税をかけるなどと述べていますが、この日も具体的な仕組みについては言及せず、数週間以内に取りまとめるとしている税制改革の先行きは依然として不透明な状況が続いています。
-- NHK NEWS WEB