アメリカ政府が、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船しているアメリカ人を帰国させる方針を示したのに続き、カナダ政府も、カナダ人を帰国させるため、チャーター機を手配すると発表しました。
カナダ外務省は15日、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港に停泊している「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船しているカナダ人を帰国させるため、日本にチャーター機を派遣すると発表しました。
チャーター機をいつ派遣するかは明らかにしていませんが、チャーター機は日本からオンタリオ州にあるカナダ軍の基地に向かい、そこからさらにおよそ300キロ離れた施設に乗客たちを移動させたうえで、14日間、隔離するということです。
また、症状が出ている人はチャーター機に搭乗できず、大使館の支援のもと日本で治療を受けるということです。
今回の判断の理由について、カナダ政府は「乗客たちが直面している特異な状況、および日本の医療システムへの負担の軽減を考慮しての決断だ」と説明しています。
東京にあるカナダ大使館は、「日本政府とクルーズ船の会社との最終調整ができ次第、チャーター機の出発日が決まることになる」としています。
カナダ政府によりますと、今月初めの時点で、「ダイヤモンド・プリンセス」には、255人のカナダ人が乗船していて、このうち15人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたとしています。
「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船している外国人をめぐっては、すでにアメリカ政府がチャーター機を派遣する方針を決め、アメリカのチャーター機2機は、日本時間の16日夜にも羽田空港に到着する見通しです。
-- NHK NEWS WEB