加工食品のオーナーになれば高い利子を支払うなどとうたって多額の資金を集め、経営破綻した通信販売会社「ケフィア事業振興会」について、警視庁は元代表ら9人を出資法違反の疑いで逮捕しました。全国の高齢者などおよそ3万人から集めた1000億円が返済されないままになっているということです。
逮捕されたのは、東京 千代田区の通信販売会社「ケフィア事業振興会」の元代表、鏑木秀彌容疑者(84)ら9人です。
警視庁によりますと、おととし6月までの1年余りにわたって、無許可で千葉県の80代の男性ら合わせて19人から1億8000万円余りを違法に集めたとして出資法違反の疑いが持たれています。
「ケフィア事業振興会」は関連会社が生産した加工食品のオーナーになれば、半年でおよそ10%の利子を支払うなどとうたって資金を集めていましたが、おととし経営破綻し、去年、警視庁の捜索を受けていました。
関係者によりますと、関連会社を含めて高齢者を中心に全国のおよそ3万人から集めた1000億円が返済されないままになっているということです。
警視庁によりますと、調べに対して鏑木元代表は「金を集めたことに間違いない」と容疑を認めているということです。
警視庁は資金の流れなどを調べ、実態解明を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB