韓国の大手航空会社アシアナ航空は18日、新型コロナウイルスの感染拡大で経営が危機的な状況に直面しているとして、経営陣の給料の一部返納や社員の休職などの対策を発表しました。
韓国の大手航空会社アシアナ航空は18日、新型コロナウイルスの感染拡大で中国路線の運航が79%、東南アジア路線の運航が25%減少し「ばく大な営業赤字を記録する危機的な状況に直面した」と発表しました。
こうした状況を受けてアシアナ航空は、社長が4割、役員が3割の給料を会社に返納することや、全社員を10日間休職とすることなどを決めました。
アシアナ航空をめぐっては、所属していたグループの資金繰りが悪化して売却に向けた交渉が行われていたほか、日韓関係の悪化に伴って日本路線の需要も落ち込んでいて、新型コロナウイルスの感染拡大が経営に追い打ちをかけた形です。
韓国政府は17日、新型コロナウイルスの感染拡大による経営悪化を避けるために、LCC=格安航空会社に3000億ウォン、日本円にしておよそ280億円の緊急融資を行うことを発表していて、影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB