19日から乗客の下船が始まったクルーズ船では、20日も午前中からウイルス検査で陰性だった人たちが次々に船を下りています。20日はおよそ500人が下船する見通しです。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗客・乗員合わせて621人の感染が明らかになりました。
厚生労働省は船内に残っている乗客と乗員全員にウイルス検査を実施し、結果が陰性で症状が見られない人は、14日間の健康観察期間が終了した19日から順次、下船してもらっています。
20日も午前中から乗客が次々に船を下り、バスに乗って横浜駅などに向かっていました。
厚生労働省によりますと、19日は443人が船を下り、そのおよそ9割が日本人だったということです。
船内にはまだ2000人近い乗客と乗員が残っていて、20日はおよそ500人の乗客が下船する見通しです。乗客の下船は21日にも終わる予定だということです。
ただし、感染が確認された人と同じ部屋にいた場合は、検査結果が陰性でも、感染した人が部屋を離れてから14日間は船内に残り、健康状態に問題がなければ下船してもらうことにしています。
厚生労働省は下船した人たちについて、自宅などで通常の生活を送ってもらい、数日間は健康状態を電話で確認することにしています。
一方、乗員については乗客の下船を優先したあとで、クルーズ船の運航会社と協議し、希望者を下船させるなどの対応を検討するということです。
-- NHK NEWS WEB