去年1年間に全国で発売された新築マンションの平均価格は、4787万円で、3年連続で過去最高を更新しました。
民間の調査会社「不動産経済研究所」によりますと、去年1年間に全国で発売された新築マンションの平均価格は、前の年より28万円、率にして0.6%値上がりして4787万円となりました。
人手不足で人件費が高騰していることや、資材価格が上昇していることが主な理由で、3年連続で過去最高を更新しました。
地域別の平均価格は、
▽首都圏が1.9%上がって5980万円、
▽近畿圏は0.6%上がって3866万円でした。
また、主な都市では、
▽仙台市が5.7%上がって4577万円、
▽札幌市では0.1%上がって3997万円となりました。
一方、価格が比較的安いコンパクトマンションの発売が多かった都市では、平均価格が下がりました。
▽福岡市では1%下がって3968万円、
▽広島市は10.5%下がって3954万円、
▽名古屋市は5.3%下がって3909万円でした。
また、去年、全国で発売された新築マンションの戸数は、前の年より12%減少して7万660戸で、1976年以来、43年ぶりの低い水準となりました。
不動産経済研究所は「人手不足が続き、人件費などが下がる状況ではないうえに、マンション用地の取得も難しくなっている。マンション価格は高止まりしそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB