おととし三重県紀北町の高速道路のトンネルで、観光バスの運転手が走行中に意識を失い乗客がけがをした事故で、運転手が、てんかんの疑いがあると診断されていたのに会社に報告せず運転を続けていたとして、危険運転傷害の疑いで書類送検されました。
おととし11月、三重県紀北町の紀勢自動車道のトンネルで、観光バスの47歳の運転手が走行中に意識を失いました。バスはトンネルの壁に接触したあと異変に気付いた乗客がハンドルを操作して停止させ、この事故で乗客の50代の女性が首にけがをしました。
運転手は事故のあと医療機関で受けた精密検査でてんかんの疑いがあると診断されましたが、警察によりますと事故の1年ほど前にも医師からてんかんの疑いがあると診断されていたということです。
警察は診断結果を会社に報告せずバスの運転を続け事故を起こしたなどとして、21日、運転手を危険運転傷害の疑いで書類送検しました。
運転手は事故のあと退職していて、警察の調べに対し「病気のことを会社に伝えたら業務から外されると思い、隠していた」などと、容疑を認めているということです。
-- NHK NEWS WEB