新型コロナウイルスの影響で、生産を取りやめていた日本の自動車メーカーの中国にある工場が今週相次いで生産を再開しました。しかし、感染が深刻な湖北省では、地方政府の通知を受けて、工場の生産再開を来月11日以降に延期する動きが広がっています。
日本の自動車メーカーは、生産を取りやめていた中国にある工場の生産を今月17日以降、相次いで再開しました。
このうち、トヨタ自動車は広州と長春などの工場、日産自動車が広州と大連の工場、それにホンダが広州の工場などをそれぞれ再開しました。
しかし、感染が深刻な湖北省では地元政府が20日、企業活動の再開を来月11日まで延期するよう通知を出しました。
これを受けてホンダは武漢にある自動車の工場で、来週予定していた生産再開を来月11日以降、できるだけ早く再開することを決めました。日産も来週を予定していた襄陽にある工場の生産再開の時期について、「部品調達の状況などを見ながら判断する」としています。
また、日野自動車は湖北省にある取引先からの部品調達のめどが立たなくなったため、広州にあるトラックの工場で来週予定していた生産再開を延期し、具体的な時期は改めて検討するとしています。
一方、日本国内の工場では、中国で作っている部品の調達が滞っているため、日産の九州の工場などで生産の調整が行われていて、この状況が長引けば、さらに影響が広がるおそれがあります。
-- NHK NEWS WEB