21日のニューヨーク株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響を懸念して2日続けて値下がりし、ダウ平均株価は2万9000ドルを割り込んで、今週の取り引きを終えました。
21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて227ドル57セント安い2万8992ドル41セントでした。
ダウ平均株価は2日続けての値下がりとなり、2万9000ドルを割り込みました。
この日は日本や韓国などでの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界経済への影響を懸念する声が強まりつつあることに加え、経済指標も悪かったことなどから売り注文が広がり、ダウ平均株価の値下がり幅は一時300ドルを超えました。
また、これまで市場をけん引してきたアップルやマイクロソフトなどIT関連株の売りが目立ち、こうした企業の多いナスダック指数は前日に比べて1.8%のマイナスと大幅な値下がりを記録しています。
さらに長期金利が大きく低下するなど、リスクを避けようとする投資家の動きが目立ちました。
市場関係者は「新型コロナウイルスによるアメリカ経済への目立った影響は今のところ出ていないが、先行きへの不透明感が増しているとして、当面の利益を確保しようと売り注文が広がった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB