中国では湖北省以外で新たに確認される新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にある中、日系の製造業が多い広東省は公衆衛生上の警戒レベルを1段階引き下げると発表しました。
中国では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先月末までに全国31のすべての省や直轄市、自治区が公衆衛生上の警戒レベルを4段階のうち最も危険度の高い「1級」としていました。
その後、湖北省以外で新たに確認される感染者が減少傾向にあることから、山西省の地元政府が「2級」に、遼寧省、甘粛省、貴州省、雲南省がいずれも「3級」に下げるなど、警戒レベルを下げる動きが広がり始めています。
こうした中、製造業を中心に多くの日系企業が進出している広東省も24日、警戒レベルを1段階引き下げ、「2級」にすると発表しました。
中国の都市部では旧正月の「春節」の連休に帰省していた労働者が戻る動きが続き、人の移動が活発になっているほか企業活動の再開によって人が集まる機会も増えています。
今後、経済への影響を抑えつつ、感染拡大を防ぐことが課題となっています。
-- NHK NEWS WEB