19日午後、千葉県の九十九里浜の沖合で、台船の引き船が転覆しているのが見つかり、乗組員の男性3人のうち1人は救助されましたが、2人の行方がわからなくなっていて、海上保安部が捜索しています。
19日正午すぎ、千葉県の九十九里浜の沖合を航行していた台船の引き船、「第11光運丸」の運航会社から、「船と連絡が取れなくなった」と海上保安庁に通報がありました。
銚子海上保安部によりますと、午後2時すぎ、九十九里浜の沖合およそ35キロの海上で、「第11光運丸」が転覆しているのを捜索にあたった海上保安庁のヘリコプターが見つけました。
乗組員の男性3人のうち48歳の男性が救助され、一時、意識不明の重体となっていましたが、その後、容体が回復したほか、65歳の船長と58歳の男性の2人の行方がわからなくなっています。
銚子海上保安部によりますと、この船は、18日午後、福島県内の港を出港し、空の台船を引いて、東京湾へ向かっていたということで、19日午前9時半ごろ、船の乗組員から運航会社に「かじの調子が悪い」などと連絡があったということです。現場周辺の海域では、19日午後3時半の時点で、風速およそ7メートルの北よりの風が吹き、波の高さはうねりを伴って1.5メートルだったということです。
海上保安部が巡視船を出すなどして、乗組員2人を捜索しています。
-- NHK NEWS WEB