長野県に住む60代の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。長野県内で感染が確認されたのは初めてで、県は今月に入って、北海道や東京を訪れていたという男性の行動歴や、濃厚接触した人の有無などを詳しく調べています。
長野県によりますと、感染が確認されたのは、松本保健所の管内に住む60代の会社役員の男性です。
松本保健所は、松本市や安曇野市、塩尻市と、周辺の5つの村の合わせて8つの市と村を管轄していますが、県は、男性が住む自治体を明らかにしていません。
県によりますと男性は、今月20日にけん怠感、21日に37度から38度台の発熱の症状があり、医療機関を受診しましたが、その後も症状が改善せず、保健所に相談したうえで検査した結果、25日朝、新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。長野県内で感染が確認されたのは初めてです。
男性は感染症の指定医療機関に入院していますが、会話もでき、重症ではないとみられるということです。
男性は、発症前の2週間以内に海外への渡航歴はなく、出張で今月14日から17日にかけて北海道に、17日から19日にかけて東京都内に滞在していたということです。
県は、男性の家族構成や発症後の出勤の状況、それに、出張の際の移動手段などの詳細について、25日午後1時半の時点では、「調査中」などとして明らかにしていません。県は、詳しい行動歴や、濃厚接触した人の有無などを引き続き調べています。
-- NHK NEWS WEB