日本最大級のカルスト台地、山口県の秋吉台で行われた山焼きで、焼け跡から男性1人が遺体で見つかりました。男性は山焼きで火をつける作業をしていた山口県防府市の会社員と確認され、警察が当時の安全管理に問題がなかったか調べています。
19日午前10時すぎ、山口県美祢市の秋吉台で、枯れ草を焼き払う山焼きを行っていた際、市や消防などでつくる現地の対策本部に「人が煙に巻かれて倒れている」という内容の通報がありました。
消防隊員などが付近を捜索したところ、焼け跡から男性1人が遺体で見つかりました。警察によりますと、亡くなった男性は、山焼きで枯れ草に火をつける作業をしていた山口県防府市の会社員、村木臣次さん(48)と確認されたということです。警察は、村木さんが煙に巻かれて動けなくなったとみて、当時の安全管理に問題がなかったか調べています。
秋吉台は、日本最大級のカルスト台地として知られ、山焼きは、美祢市が環境や景観を維持するため行う恒例行事となっていて、19日も大勢の観光客が訪れていたということです。美祢市は、19日夕方記者会見を開き、西岡晃市長が謝罪したうえで、「状況をしっかりと把握し専門家の意見を聞きながら再発防止策を検討していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB