26日のニューヨーク株式市場は、前日までの記録的な下落の反動でいったん大きく値上がりしましたが、その後は、売り注文が増え、ダウ平均株価は値下がりして取り引きを終えました。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響を見極めたいと、投資家は慎重な姿勢を崩していません。
26日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて、123ドル77セント安い、2万6957ドル59セントで、4か月ぶりに2万7000ドルを割り込みました。
前日までの2日間で1900ドルもの値下がりを記録したこともあって、この日は、取り引き開始後は買い戻しの動きから株価は上昇しダウ平均株価の値上がり幅は、一時、460ドルを超えました。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は根強く、その後は売り注文が増え、結局、値下がりして取り引きを終えました。
一方、IT関連株の多い、ナスダックは、5日ぶりに値上がりしました。
市場関係者は、「新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響を見極めたいとして、投資家は、依然、慎重な姿勢をとり続けている。市場では、このあと日本時間の午前8時半から予定されている、新型コロナウイルスに関するトランプ大統領の記者会見に注目が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB