27日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染がさらに広がっていることに警戒感が高まって売り注文が膨らみ、日経平均株価は470円以上、値下がりして4か月半ぶりに2万2000円を下回りました。
27日の東京株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して午後に入っても全面安の展開が続き、日経平均株価の値下がり幅は一時600円に迫りました。
その後、値下がりした銘柄を買い戻す動きが出たものの、結局、日経平均株価の終値は26日より477円96銭安い、2万1948円23銭でした。
終値が2万2000円を下回るのは去年10月以来、およそ4か月半ぶりです。また日経平均株価は連休をはさみ4営業日連続で下落し、合わせて1530円値下がりしました。
東証株価指数=トピックスは38.11下がって1568.06、1日の出来高は18億1141万株でした。
新型コロナウイルスの影響で国内の企業活動が停滞することへの懸念に加え、アメリカで感染経路が不明な患者が見つかるなど、感染がさらに拡大していることに投資家の警戒感が一段と高まっています。
市場関係者は「投資家の間に東京オリンピック・パラリンピックの開催にも影響が出るのではないかという不安も出て、売り注文が膨らんだ。新型コロナウイルスの情報に振り回される展開が当面、続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB