新型コロナウイルスの感染拡大で中国からの部品の調達が滞っていることから、日産自動車が来週、栃木県の工場の生産を一時的に止めることが分かりました。ほかのメーカーも、部品の供給状況に合わせて一部の車種の生産を遅らせるなどの対応を取っていて影響が広がっています。
関係者によりますと日産自動車は、高級ブランドの車種を生産する栃木県上三川町の工場で3月3日、一時的に生産を停止させるということです。
また今月に入って生産調整を行っている福岡県苅田町の日産自動車九州と日産車体の工場でも、28日、一時的に生産を停止させることにしています。
これ以外の日は生産を行いますが、今後も、中国から輸入される部品の供給状況をみながら生産体制を検討する方針です。
国内の自動車メーカーではホンダやマツダ、それにスズキも部品の供給状況に合わせて一部の車種の生産を遅らせるなどの対応を取っています。
自動車販売店の業界団体によりますと新車の一部では購入者への納車時期が遅れている車種も出ているということで、新型コロナウイルスの影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB