中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が28日、新たに47人増えて、死亡した人は2835人となりました。北京では今後、出稼ぎ労働者が地方から戻ることに備えて、感染拡大の防止策を改めて周知するなど、対策を徹底しています。
中国の保健当局よりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、28日、湖北省を中心に新たに47人増えて、中国での死者の数は合わせて2835人となりました。
また、中国での感染者の数は新たに427人増えて、合わせて7万9251人となりました。新たな感染者の大半は湖北省で、湖北省以外の感染者は4人にとどまっています。
中国の保健当局は、28日の記者会見で、治療の効果で重症になる患者が減少し、感染者の半数近くがすでに退院したことを紹介して、治療が効果をあげていることを説明しました。
一方、北京の当局は28日、改めて感染拡大の防止策を徹底するよう通知を出し、この中では、宿舎などに対して宿泊客1人当たり4平方メートル以上の面積を確保し、相部屋にする場合も6人を超えないよう求めています。
中国では「農民工」と呼ばれる出稼ぎ労働者が相部屋で暮らすケースが多く、当局としては、企業活動の本格的な再開で、地方から戻る労働者が増えることを想定して宿舎などでの感染拡大を警戒しているとみられます。
-- NHK NEWS WEB