生命保険大手の第一生命は、新入社員の初任給の引き上げを決めました。金融とITを組み合わせたフィンテック企業などとの若手の取り合いが激しく、給与引き上げで優秀な人材の確保につなげる考えです。
第一生命は、ことし春に入社する新入社員の初任給を引き上げ、大学卒の場合は今の手当て込みで24万5000円を27万円にする方針です。初任給の引き上げは2007年以来、13年ぶりです。
入社してから10年目までの若手社員の給与の引き上げも検討することにしています。
生命保険業界では、明治安田生命が去年、11年ぶりに初任給を引き上げたほか、太陽生命もことし春から新入社員の初任給を引き上げる方針です。
長引く低金利で生命保険会社にとって厳しい経営環境が続いていますが、金融サービスに参入したIT企業やフィンテック企業などとの間で人材の獲得競争は激しくなっています。
若手社員の給与引き上げは優秀な人材を確保するとともに、会社への定着率も高めるねらいがあります。
-- NHK NEWS WEB