北九州市は1日、市内に住む60代のタクシー運転手の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。この男性は症状が出た後も5日間勤務を続けていたということで、市は詳しい勤務の状況など行動歴の確認を急いでいます。
新たに感染が確認されたのは、北九州市小倉南区に住む60代のタクシー運転手の男性です。
北九州市の発表によりますと男性は先月19日にせき、21日に発熱の症状が出たあと、25日には呼吸困難の症状も加わったため、市内の医療機関に入院しました。
しかし症状が改善せず、29日、市内の別の医療機関に転院して肺炎と診断され、検査の結果、1日午後、陽性が判明しました。
男性は現在、福岡県内の感染症指定医療機関に入院していて、状態は安定していますが、透析患者だということです。男性は1人暮らしで、過去2週間以内の海外への渡航歴は無いということです。
男性はせきの症状が出た翌日の先月20日から24日までは勤務していたということで、北九州市は詳しい勤務の状況など行動歴の確認を急いでいます。
市によりますと、男性が勤務するタクシー会社は運転手にマスクの着用を義務づけていましたが、男性が着用していたかどうかはまだ確認できていないということです。
このタクシー会社は、男性が勤務する営業所の営業を2日から2週間程度、取りやめるということです。
福岡県内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは3人となりました。
-- NHK NEWS WEB