来年春に卒業する大学生の就職活動が1日から本格的にスタートしましたが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中小企業の間でも学生向けの会社説明会を中止する動きが広がっています。
来年春に卒業する大学生の就職活動は、企業による学生への説明会が1日から始まり、本格的にスタートします。
横浜市にある社員およそ70人のワイン専門の商社は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月上旬に行う予定だった説明会を急きょ中止しました。
例年3月から4月にかけて行う会社説明会には合わせて600人ほどの学生が参加するということですが、今月中旬以降も状況次第では中止せざるを得ず、採用活動のマイナスになると考えています。
株式会社フィラディスの佐々木文仁人事戦略推進部長は「大手と比べて知名度が低い会社にとっては、説明会に来てくれた学生にいかに会社の魅力を伝えられるかが採用においていちばん大切なので、中止は大きな痛手です」と話していました。
今後も影響が続くとみられることから、会社は最近になってインターネットを活用したウェブ面接などの導入を具体的に検討し始めたということです。
佐々木部長は「この状況がいつまで続くかもわからないので、いくら費用がかかるのか、やうまく運用できるのかなど不安はありますが、ウェブを導入するしかないのかと思っています」と話しています。
-- NHK NEWS WEB