スーパーやコンビニで人手不足が深刻になるなか、デジタル技術を活用してレジでの会計の手間を省く新たなシステムを開発する動きが相次いでいます。
このうちイオンが開発したのはレジで並ばずに支払いができる仕組みです。
客は商品を買い物かごに入れる前に、店が用意したスマートフォンを使って商品のバーコードを読み取り、登録します。
その後、専用レジにあるQRコードをスマホで読み取ると、登録した商品と金額が表示され支払いを済ませる仕組みです。
会社では今後1年以内に首都圏を中心に20店舗でこのシステムを導入する予定で、レジの人員は接客などにあてたいとしています。
またNECは東京 港区の本社で、レジがなくても買い物ができるシステムの実験を行っています。
実験に参加する社員は棚から商品を取ってそのまま店の外に出るだけで買い物を済ませることができ、代金は給料から天引きされる仕組みです。
店舗の天井などに取り付けた30個余りのカメラで利用者を特定し、棚の重さを量るセンサーとカメラの情報を合わせて、棚から取った商品を正確に判断するということです。
NECの川見秀樹第一リテールソリューション事業部長は「すでに実用化できるレベルにあり、労働力不足の解決につなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB