新型コロナウイルスの感染が確認された北九州市の60代のタクシー運転手の男性について、会社側は症状が出た先月19日以降、合わせて30組の客を乗せていたことを明らかにしました。
北九州市に本社がある大手タクシー会社「第一交通産業」は記者会見を開き、1日感染が確認された60代の運転手の男性が自社の乗務員であることを明らかにしたうえで、勤務状況などを説明しました。
それによりますと、症状が出た先月19日以降、25日に入院するまでの間は21日と22日、それに24日の3日間、いずれも午前7時ごろから午後4時ごろまでタクシーに乗務し、この間に合わせて30組の客を乗せていたということです。
このうち、電話番号などが分かる25組は連絡を取って事情を説明するほか、残る5組についても特定を急ぎ、情報については市と共有するとしています。
また、男性と同じ営業所に勤務する48人のうち、28人が男性と接触している可能性があるとして、市とも連携して健康状態を確認することにしています。
田中亮一郎社長は「市全体への影響を考慮し、皆さんに迷惑をかけないようにするため、今回情報を公表しました。感染防止対策を会社として納得できるまでやっていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB