大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で旅行やホテルのキャンセルが相次いでいることなどから、ことし10月期の業績見通しを下方修正し、最終的な損益が11億円の赤字に転落する見通しです。
エイチ・アイ・エスは、ことし10月までの1年間の業績予想について売り上げは、去年12月の発表より1250億円少ない7750億円、最終損益は、110億円の黒字から一転して11億円の赤字に下方修正しました。
理由について会社は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて海外、国内ともに旅行のキャンセルが相次いでいるほか、グループで展開するホテルや長崎県のテーマパーク、ハウステンボスなどで利用者数が落ち込んでいることが主な要因だとしています。
今回の予想は感染拡大の影響がことし7月まで続くと想定したもので、エイチ・アイ・エスでは「感染が終息する時期によっては、業績の見通しは、さらに変動する可能性がある」としています。
一方、感染拡大を防ぐため、ハウステンボスは2月29日から3月15日まで臨時休園することにしていますが、この影響額については、現在、算定中のため今回の修正には反映されていないということです。
-- NHK NEWS WEB