経営不振に陥っていた神戸市のクルーズ船運営会社が、新型コロナウイルスの感染拡大で、団体客のキャンセルが相次いだことなどから経営に行き詰まり、2日、神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
民事再生法の適用を申請したのは、神戸市にあるクルーズ船の運営会社「ルミナスクルーズ」です。
この会社は神戸港の沖合を周遊しながら、船内のレストランでランチやディナーを提供するクルーズ船「ルミナス神戸2」の運営を行ってきました。
しかし、ここ数年は台風など自然災害の影響で運航休止が相次いだほか、燃料の高騰も影響し、去年5月期の経常損益は3期連続の赤字で経営不振が続いていました。
さらに、ことし1月以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で団体客の予約が相次いでキャンセルとなったことなどから経営に行き詰まり、2日、神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
負債総額はおよそ12億4300万円です。
会社は神戸港で別のクルーズ船を運営する企業グループからの支援をうけて、経営再建を進める方針で、今、入っている予約は、この企業グループが運営する別のクルーズで受け入れる予定だということです。
-- NHK NEWS WEB