新型コロナウイルスの感染拡大に端を発して金融市場が不安定になっていることから、日銀は、2日に続いて3日も5000億円の資金を金融市場に供給すると発表しました。大量の資金供給で市場の動揺を抑えるねらいです。
新型コロナウイルスの感染拡大で記録的な株価の下落や円高ドル安が急激に進む中、日銀の黒田総裁は2日、臨時の談話を発表し、市場に潤沢な資金を供給する姿勢を強調しました。
日銀は、この談話を出した直後に国債を買い入れる形で5000億円の資金を金融市場に供給すると発表しましたが、3日も、同じ方法で5000億円を供給すると発表しました。
合わせて1兆円規模という大量の資金を供給することで市場の動揺を抑えたいねらいです。
日銀は、数多くの株式をまとめてつくるETF=上場投資信託の買い入れも積極的に行う方針で、2日の買い入れ額は1000億円を超えてこれまでで最も多くなりました。
日銀は今後も市場の状況を見ながら、資金供給を続ける方針です。
-- NHK NEWS WEB