アメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びは日本時間の3日夜、全米14の州で予備選挙を行うスーパーチューズデーを迎えます。左派と中道派の候補者が乱立する混戦となっていて、アメリカ国内で新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認されていることが選挙戦にも影響を及ぼし始めています。
スーパーチューズデーは全米で最も人口の多いカリフォルニア州など14の州で一斉に予備選挙を行う候補者選びのヤマ場で、3日朝、日本時間の3日夜から投票が始まります。
序盤戦で最有力候補に躍り出た左派のサンダース上院議員を、29日のサウスカロライナ州の予備選挙で圧勝した中道派のバイデン前副大統領が追う展開となる中、中道派の大富豪、ブルームバーグ前ニューヨーク市長がスーパーチューズデーから参戦します。
また、序盤戦で躍進した中道派のブティジェッジ前サウスベンド市長が1日、一転撤退を表明し、スーパーチューズデーでは中道派の中の誰が支持を伸ばし、抜け出すのかも大きな焦点となっています。
一方、新型コロナウイルスの感染確認はアメリカ国内でも相次いでいて、ABCテレビによりますと、カリフォルニア州の一部では、感染防止策として有権者が車に乗ったまま投票する投票所を増やす対策をとる地区も出ているということです。
新型コロナウイルスの問題は株式市場の大幅な下落を招いており、トランプ大統領が対応に追われているほか、民主党の候補者のあいだでも危機管理の在り方についての発言が増えていて、大統領選挙戦にも影響を及ぼし始めています。
-- NHK NEWS WEB