3月に入り、例年、飲食店は送別会でにぎわう時期ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため会合を自粛する動きが広がる中、都内の居酒屋では予約のキャンセルが相次ぎ、経営に大きな影響が出ています。
ビジネス街にある東京・新宿の居酒屋では、例年、年度末のこの時期は送別会でにぎわい、1年の中でも最大のかき入れ時だということです。
しかし、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの企業などが飲み会を自粛し、先月中旬ごろから予約のキャンセルが相次ぎ、先月からの1か月余りで60件、およそ300人分に上るということです。
売り上げは去年の同じ時期に比べて20%近く減っていて、特に平日は客足が鈍くなっているということです。
また予約のキャンセルで人手が過剰になるため、アルバイトに出勤を断らざるを得ず、従業員の収入にも影響が広がっているということです。
居酒屋の門倉和幸エリアマネージャーは「やむをえない状況ですが、先の見えない不安感があります。今は来ていただいたお客さんに満足してもらえるよう取り組むしかありません」と話していました。
-- NHK NEWS WEB