新型コロナウイルスの感染拡大に伴う深刻なマスク不足を受けて、厚生労働省は、北海道で感染者が相次いでいる自治体の住民に対し、1世帯当たり約40枚のマスクを6日から順次、配布することを決めました。
厚生労働省は3日、業界団体を通じてマスクのメーカーなどに400万枚のマスクを国に売り渡すよう法律に基づく指示を初めて行い、感染者が相次いでいる地域での配布を始めることを決めました。
配布先は、北海道の自治体のうち、人口当たりの患者数の割合が特に高くなっている中富良野町と、展示会で集団感染が発生したとみられる北見市で、すべての住民を対象にするということです。
人口は、2つの市と町で合わせて約6万4000世帯、12万2000人余りで、1世帯当たり約40枚のマスクを各家庭のポストなどに6日から順次、配ることにしています。
同居する家族が多い家庭については、追加の配布も行う方針で、1人につき2週間分のマスクを行き渡らせて感染拡大を防ぎたいとしています。
厚生労働省は今回の分を含めて、今後23億円近くをかけて合わせて4000万枚を配布する想定で、全国の感染拡大の動向を見ながら北海道を中心に次にマスクを配る自治体を決めることにしています。
-- NHK NEWS WEB