山口県は、下関市に住む40代の会社員の男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。中国地方で感染が確認されたのはこれが初めてです。
これは山口県の村岡知事などが午前9時から緊急の記者会見を開いて明らかにしました。
新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、下関市に住む40代の会社員の男性です。山口県や下関市によりますと、この男性は先月23日に発熱の症状が出て、その後、複数の医療機関を受診しましたが症状は改善せず、2日に改めて受診したところ、肺炎の所見が認められ入院したということです。
そして、ウイルス検査を行った結果、3日深夜、新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。男性はいまも発熱があるものの、症状は安定しているということです。
中国地方で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、これが初めてです。
山口県などによりますと、男性は先月12日から21日にかけて、これまで新型コロナウイルスの感染者が確認されている大分県と福岡県、それに熊本県に複数回出張していたほか、福岡県内の実家にも帰省したということです。
出張の際には主に会社の車を使って移動し、同僚が同行したこともあったということで、下関市が詳しい感染ルートや濃厚接触者がいないかなどを詳しく調べています。
山口県の村岡知事は「さまざまな不安があると思うが、冷静に行動し、体調に不安がある人はまず各地の相談窓口に連絡をしてほしい」と呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB