新型コロナウイルスの感染拡大で献血にも影響が出ています。日本赤十字社は、献血に訪れる人が例年より2割ほど減っているとして協力を呼びかけています。
日本赤十字社では、ふだんから移動採血車をイベント会場や企業などに出して、献血への協力を呼びかけていますが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今月だけで全国で600件以上が中止になりました。
各地の献血ルームに来る人も減っていて、献血に訪れる人の全体の数は、例年より2割ほど少なくなっているということです。先月下旬の1週間では、目標としている量に対し、約6000人分が不足したということです。
新宿駅前の献血ルームでは、感染予防の対策として訪れた人の体温を計ったり手を消毒したりしたあと、献血を行っていました。
献血に訪れた40代男性は「献血が不足しているということで、こういう状況だからこそ協力したいと思って来ました」と話していました。
日本赤十字社の小室裕希献血推進課長は「このままの状態が続くと輸血に必要な血液が足りなくなる地域が出てくるおそれがあります。日頃と変わらぬ協力をお願いしたい」と話していました。
そのうえで、献血ルームを訪れる際には会場に人が集中しないようにあらかじめ予約を入れて来てほしいとしています。
-- NHK NEWS WEB