新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今月の国内旅行の予約が前の年の3分の2程度、来月は約半分に減るなど、旅行や宿泊が大きく落ち込むことが旅行会社や宿泊施設などの業界団体の調査で分かりました。
大手の旅行会社でつくる日本旅行業協会が、主要7社の個人旅行の予約状況を調べたところ、国内旅行の予約は、3月は前年と比べて34%、4月は50%、5月は30%減少していました。
海外旅行の予約も3月が39%、4月が50%、5月が39%、減少していました。
全国の旅館やホテルが加盟する「日本旅館協会」によりますと、3月から5月までの予約人数は155万人余りで、前年の同じ時期に比べて45%減少しています。
また、日本バス協会が51のバス会社を調査したところ、1月から4月までの観光ツアーや修学旅行などのバスの予約1万1000件余りがキャンセルされ、3月と4月の各社の売り上げは前年の半分に落ち込む見込みです。
いずれの調査にも学校の臨時休校やイベント自粛の影響などは織り込まれていないため、状況は一段と厳しくなるおそれがあり、各団体は、政府に資金繰りの支援や感染の収束を見据えた観光振興策の強化を求めることにしています。
-- NHK NEWS WEB